LEAF Vol.20 いただきますっ!! おいしい本

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いただきますっ!! おいしい本
LEAF Vol.20
from ヤングアダルトコーナー

物語に出てくるご飯やお菓子って、なんだかすごくおいしそう。
そのおいしそうな料理のレシピ本も色々あるよ!
食欲の秋、あなたは読む人?作る人?食べる人?

空想キッチン!

ケンタロウ・柳田理科雄 著 メディアファクトリー 検索 
アニメに出てくるアノ料理について、料理人・ケンタロウと空想科学研究員・柳田理科雄がバカバカしくも熱い議論を交わし、分析し、再現に挑戦する研究書。
『アルプスの少女ハイジ』で、ハイジが食べていた、とろけたチーズの乗ったパンを作るには、
ものすごい技術が必要だということが判明したり、「日本むかしばなし」でおなじみの大盛りご飯を再現してみたり。
誰もが夢見た事のある、アニメ世界のアノご飯。どうぞご賞味あれ。

ハリーポッターと魔法のご馳走

クラリッジ玲子 著 創元社 検索
みんなが大好きな「『ハリー・ポッター』シリーズ」。
そこに登場する料理には、不思議な魔法界の食べ物・お菓子も多いけど、
他にも、イギリス料理がたくさん出てきているって知ってた?
ハリー達が、どんなものを食べているのか、あなたの目で、できればあなたの舌で、確かめてみて!

バルサの食卓

上橋 菜穂子・チーム北海道 著 新潮社 検索
「守り人」シリーズをはじめとした作品で、上橋菜穂子が創造した異世界料理が、あなたの家で再現できる!?
チャレンジャーな料理集団『チーム北海道』が、身近にある材料と創意工夫をもって作り上げた、
異世界料理のレシピと、自ら『食いしん坊』を名乗る、上橋菜穂子の食にまつわる、
おいしそうなエッセイとで構成されたこの本。
読んでいる最中は、生つばゴックンだし、読み終えた後は、「ごちそうさまでした」と手を合わせたくなる。
そんな、おいしい1冊。

物語や絵本のお菓子

北野 佐久子 著 集英社 検索
古くから読みつがれてきた物語には、その物語の舞台となる
土地独自の食べ物やお菓子が、とても印象的に描かれている。
細かな話の筋は忘れてしまっても、そこに出てきた食べ物の印象は覚えていたりすることもあるのでは?
そんな、みんなを魅了してやまない、物語の中のお菓子のレシピ集。

蜜蜂の家

加藤 幸子 著 理論社 検索
 彼氏と別れた理枝は、何もかもが嫌になり、会社までやめてしまう。
父が自殺してから母とは折り合いが悪く、実家に戻ることなど考えられない。
そんな理枝が、ひょんな事から、次の仕事に選んだのは「養蜂」。
山間の寮に引っ越した理枝を待っていたのは、リストカットの傷を持つシングルマザーの社長や、
ぶっきらぼうだけれど密蜂にだけは優しい元暴走族の先輩、
拒食症で学校に通えないほど弱ってしまった過去を持つ無愛想な同僚。
そして、蜜蜂のリズムで季節の移ろいを感じる、忙しくも充実した日々だった。
 昔は薬としても扱われていた蜂蜜だけれど、栄養価の高さより何より、
その、とろりとした金色の甘さが身も心も癒してくれるのかもしれない。

にゃんこ亭のレシピ

椹野 道流 著 講談社 全3巻 検索
でかくて生真面目で地味で口下手で、善人だけれど冴えない男、それがゴータ。
都内のレストランでコックとして働いていたゴータのもとに、長年会っていなかった祖母の訃報を知らせる手紙と、
祖母がゴータに残した祖母の家の鍵とが届く。
何かに呼ばれるように、祖母の家がある村、銀杏村へと旅立ったゴータは、
そこで銀杏村の不思議と、豊かで優しい風土に触れて、やがてその地で、レストランを始めることを決意する。
各章ごとに、作中でゴータ達が作っていた料理のレシピも紹介しているから、
読み進めながら、ちょっと挑戦してみるのも楽しそう。

何度でも君に温かいココアを

小瀬木 麻美 著 ポプラ社 検索
14歳の倫子の母親は、知的で物静かだけれど、喜怒哀楽の表現が不自由で、
満面の笑みなど見せたことが無い。
倫子は、そんな母親が無くした感情の欠片を取り戻すため、夏休みを利用して、
叔父とともに母親の故郷・京都へと向かう。
そこで、母親が過ごした、切なくも美しい青春の日々に触れ……。
プロローグで、冷え切った体にしみるココアの温かさを思い出し、
エピローグで、ココアの甘さとともに過ごす満ち足りた時間を思う。
温かさと幸せを象徴するココアを片手に読みたい。

ぼくだけの山の家

ジーン・クレイグヘッド・ジョージ 著 茅野 美ど里 訳 偕成社 検索
大家族でぎゅーぎゅーのNYのアパートを飛び出したサムが向かったのは、
曾祖父が切り開きかけた、キャッツキル山脈のふもとの森林。
そこで一人で生きていくことを決意して家出して来たのだ。
始めは、思うようにいかず、情けない思いをすることも多かったが、
やがてサムは、豊かな森の恵みを友にする術を学んでいく。
材料も調味料も、決して十分ではないサバイバル料理が、
やたらおいしそうに見えることがあるのは、
その食事が「生きること」に直結しているからだろう。
厳しさと豊かさとを併せ持つ、深い森での生活を、サムと一緒に楽しんでみて!

ベン・トー

アサウラ著 集英社 既刊4巻 (C)アサウラ・紫乃櫂人/集英社スーパーダッシュ文庫 検索
夕方のスーパーには、狼たちが集う。
獲物は、半額弁当。
高校に入学したての佐藤洋は、そこが、誇り高き狼たちの狩り場と知らずに迷いこみ、
狩り場の暗黙のルールを破ったがために、完膚無きまでに叩きのめされ、
「豚」とののしられる。
最初は、何が起こったのかさっぱり判らなかったが、夜な夜な、半額弁当をめぐる、
壮絶なバトルが繰り広げられている事を知ると、徐々にその戦いへと魅せられていった。
主人公をはじめとする登場人物たちは、いたって真面目だ。
真剣に半額弁当を手に入れるために、日々戦い続けている。
別に貧乏なわけではない(そういう奴もいないでもないが)。
大切なのは、自らの手で勝ち取ること。
そうして手に入れた、半額弁当は、どんな豪華なごちそうにも負けぬ、
美味さを持つことを、彼らは知っているのだ。

くもりときどきミートボール

ジュディ・バレット 文 ロン・バレット 絵 青山 南 訳 ほるぷ出版 検索
ある晩、おじいちゃんが話してくれた、不思議な町の物語。
海や山や砂漠を越えた、そのまた向こうにある、ちっちゃな町・カミカミゴックン。
この町では、雨や雪の代わりに、スープやジュース、フランクフルトやベイクド・ポテトが降ってくる。
町の人たちのごはんが、1日3回、全部空から降ってくるのだ。
ところがある時から、天気がおかしくなり始めた。
食べ物がどんどんでかくなり、量もどんどん増えていく。
異常気象にみまわれたカミカミゴックンの町はやがて…。
夢のような街を描いた、愉快な絵本。
あなたなら、何が降ってきてほしい?