LEAF Vol32 夜空を見上げて

１．宇宙への秘密の鍵
２．宇宙に秘められた謎
３．宇宙の誕生

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さえない毎日を送っていた少年ジョージ。
だが、ずっと空き家だったお隣に、引っ越してきた科学者・エリックとの出会いが、ジョージの生活を一変させる。
宇宙への扉を開くことが出来るスーパーコンピュータ・コスモスが、ジョージを宇宙への旅にいざなう！
一方、コスモスを狙う邪悪な気配が、ジョージたちの周りをうろつき始めて…。
車椅子の天才物理学者スティーブン・ホーキング博士が娘とともに、子どもたちのために紡いだ物語を読めば、ジョージと一緒に冒険を楽しむだけで、宇宙について、科学について知ることが出来る。

ＩＳＳ（国際宇宙ステーション）に、約半年もの間滞在した宇宙飛行士・野口聡一が、ＩＳＳから撮影し、ツイッターにアップし続けた地球や宇宙の写真が、1冊の本にまとめられた。
（あたりまえだけれど）地図で見るのと全く同じ海岸線の不思議さや、都市部を網の目のように走る道路・夜になるとそこに灯る街の明かりに見える人々の営み、宇宙から撮影出来るほどに大きな被害をもたらした災害の跡、そして、そこにしかない各地の美しい景色。
私たち自身が、宇宙から地球を眺めるのは、もう少し先のことになるだろうが、この本は、そんな私たちに宇宙飛行士目線を体験させ、私たちの暮らす、たった１つの惑星の価値を教えてくれる。

移住先の惑星に向けて、百年に及ぶ旅の途中の宇宙船内で起こった大事件。
謎のゼリー状の生物・ベガーの突然の出現・戦い、そして和睦。
激しい戦いにより宇宙船の多くの機能と人命を失った人々は、それらを補うために、かつての敵ベガーとの共存を選択した。
それから１５年。
仲間を殺された記憶も生々しい大人たちに代わって、ベガーと深い信頼を築いたのは、戦後に生まれた子どもたちだった。
そんな子どもたちの一人１２歳のシンゴは、あと６年で植民星に辿りつくと言うある日、往来のど真ん中で、幼馴染の少女テルからプロポーズされる。
「結婚しよう！」
何があっても諦めない、戦い続け成長し続ける子どもたちが格好いい。

「宇宙人を探そう！」言葉にすると、なんとなく滑稽だし子どもっぽい気がする？
でも、天文学の世界では、立派な研究分野として確立しているのだ。
幼いころに見たアポロ１１号の月面着陸に影響を受け、宇宙の研究者になることを夢みる、立派な宇宙少年だった著者。
その後、不登校やひきこもり、大学受験失敗など何度も挫折しながらも宇宙への夢を諦めず、やがて研究者の仲間入りをはたす。
地球以外の星の知的生命体が発する電波を探して宇宙人を見つけようという研究「地球外知的生命探査（通称・SETI（セチ））」に取り組む著者の提案で、複数の国・研究施設でセチを一緒にやろう、と言うプロジェクトが開始。
最初はまず、日本とアメリカでやってみようと始まったのに、いつの間にか１５カ国もが参加する、世界合同観測に！？
何度つまづいても夢をあきらめなかった、かつての宇宙少年の物語。

軽トラの荷台に乗ってしまうほど小さな小さな小惑星探査機「はやぶさ」。
そんな小さな機体に、沢山の「世界初」を詰め込んで、７年にわたる大冒険を果たした「はやぶさ」の、誕生から地球帰還までの苦難の道のりが、分かりやすく書かれている。
これを読めば、日本の技術者・研究者たちが、どれだけ凄いことをやってのけたのかが、わかる。

この本は、星を見る楽しみへと、私たちを誘ってくれる。
「どこで見よう」「誰と見よう」と言う導入から、「街明かりで暗い星が見えない方が、星座は探しやすいんだよ」なんて豆知識、季節ごとの空に見える 楽しみ、そして星空を写真に撮ったり、天体望遠鏡で星を観察する方法まで、初心者からもう一歩進みたい人まで、星空散歩の道案内をしてくれる。
星座の物語や、見つけ方をまとめた「星座がもっと見たくなる」と合わせてどうぞ

でっかくて、ぶ厚い本だけど、表紙の写真の美しさに心ひかれた人は、本の大きさに臆さず、ページをめくってみて欲しい。
ＮＡＳＡを始めとする、各国の宇宙機関から提供された、宇宙探査機によって撮影された写真や、各種センサーが捉えた、肉眼では見ることのできない画像が、広い紙面にふんだんに掲載されている。
太陽系各地の美しい画像を眺めるだけでも楽しめる本だ。

父親は刑務所に、酒癖の悪い母親は家の事を１１歳のエンジェルにまかせっきり。
７歳の弟の面倒を見、気分屋の母親の機嫌を損ねないよう、毎日細心の注意を払って暮らしていたエンジェルだったが、ある日母親が、子ども２人を父親の祖母の家に置き去りにしていなくなってしまう。
自分の世話もままならない高齢のひいおばあちゃんと弟の世話をしながら、福祉施設に引き取られ弟と離れ離れになるのを何より恐れるエンジェルは、母親の失踪をひた隠しにして日々を過ごす。
そんな、小さな少女にとって絶望的な暮らしの中で少女を支えたのは、あるとき夜中に出会った「星のおじさん」が天体観測をしながら語ってくれる星の世界の広さと、図書館で借りた星の本を読みふけるひと時だった。
困難にあって、北極星のようにぶれずに回りの人を支えたい。そう願うエンジェルが悲しくて愛しい。

人類が太陽系のみに暮らしていたのが「遥か昔」と呼ばれる時代。
先祖が見出した惑星・マ―ティンでの平和な暮らしは、突如現れた宇宙艦隊によって破られる。
同じ人類を祖としながら、遺伝子操作によって、宇宙に適合したアーヴの民の軍事力に全面降伏した惑星政府主席は、降伏と引き換えに、この地を収める貴族の地位を得る。
それから７年。
今は領主となった父の行為により、やはり貴族の地位と、同時に裏切り者の息子という烙印を得た少年・ジントは、貴族の義務である軍務につくため、帝都へ向かう途中にあった。
そこで出会った、彼が乗り込む戦艦の見習士官の少女・ラフィール。
彼女は、アーヴ帝国皇帝の孫娘にして、次期皇帝候補の王女だった。
宇宙を住処とする民の気高き王女と、地上出身のにわか貴族の少年の冒険が、今始まる！

「海賊達の王(キング・オブ・パイレーツ)」の異名を持つ、一匹狼の宇宙海賊・ケリーの元に、宇宙きっての巨大財閥の若き女総帥・ジャスミンからの依頼が舞い込む。
仕事内容は、婚姻届に署名すること。
１年だけの結婚を求め突きつけられた婚姻届へのサインを賭けて、宇宙を翔ける鬼ごっこがスタートする。
お嬢様とならず者の、許されぬラブ・ロマンスが始まるかと思いきや。
ジャスミンが「お嬢様」ではなく、規格外の戦闘機を軽々乗り回す「女王様」な時点で、話が予想外の展開を見せるのは、当然の成り行き。
広大な宇宙を舞台に、いろんな意味で人並み外れた女王と海賊が繰り広げる、怪獣大戦争(ラブ・ロマンス)！！