LEAF Vol.51 ひんやりしてみる!?

大学生になり、独り暮らしを始めるため、 千葉から上京してきた御城(みじょう)彼方(かなた)。
池袋の不動産屋で、偶々(たまたま)空き部屋だった格安の賃貸物件を紹介された。
期待を胸にわが家へ向かうが・・・。
そこは、浮世と常世の狭間、アヤカシたちが行き交う幽落町。
少し騙された感じで豆腐を口にし、無事（？）に幽落町の住人になれた彼方(かなた)を待っていたのは、駄菓子屋「水無月堂」の店主で大家さんでもある、水脈(みお)だった。
行き先に迷い、住人についてきてしまう幽霊が行き交う幽落町。
そんな人たちを放っておけない大学生と、心優しい店主やアヤカシたちの、少しだけ怖いけど優しいお話。

高校１年生の藤倉美和は、「将来名探偵になる男だ」とHRで自己紹介をした爽やかでちょっとクールな神田川創人が気になっている。
でも、彼はバイトの予定がぎっしりで、なかなか親しくなるきっかけを見つけられない。
その創人のもとに、騒動師と名乗る人物から謎の挑戦状が届く。
探偵の血が騒いだ創人は、美和に一緒に騒動師をつかまえようと依頼をする。
喜んで引き受ける美和だが、その背後で静かに進む殺人計画。
犯人は騒動師なのか？違う人物なのか？
また美和の恋はどうなるのか？騒動師は一体誰なのか？短篇なので、読みやすい。

これは空想なのか、現実なのか？
突然現れる極小生物が話題になっていたのを覚えているかな？その姿を写真に収めた人もいるくらい目撃されている、小さいおじさん！
実は、３０年も前から目撃情報が報告されていたと言われている極小生物。
小さいおじさんだけではなくお嫁さんやカッパまで！？
どこにでも出没するという未知の生物の実態は何か！
写真と解説付き、目撃談や探し方からつかまえ方までをまとめたよ。可愛いけど、ある意味ちょっと怖い小さいおじさん。
ふと気が付くと、そこにいるのは・・・。

これは、世界中から集められた怪奇で不気味な実話集だ。
私たちが良く知っている魔女や悪魔、吸血鬼などは、この実話がもとになって世間に広まったのかもしれない。
また一度は耳にしたことがあるであろう、ベルサイユ宮殿やウィンザー城、バッキンガム宮殿、聖ポール寺院などでも幽霊や亡霊の目撃や恐ろしい事件があったとのことだ。
これらの怪奇実話の背景には、人間のすさまじい欲望、怨念、愛情などがあるのだと、また科学文明社会の現代でも解明できないものがあるのだと感じる。
日本のものとはまた違う異国の怪奇の世界に迷い込んでみてはいかがだろうか。

主人公のミナ=アリス・原田は、交際していた男性のプロポーズを「父を置いていけない」という理由で断った。
ミナの父親は、実年齢５０歳、ただし１６歳から年をとらない身長１８５ｃｍのハンサムなスポーツマン、そして・・・吸血鬼だった。
なぜミナは父にこだわるのか。
それは、父に恋をしているからだ。
人間と吸血鬼は生きる速さも長さも違う。ましてや、自分の父である。
だめと分かっていても抑えられない気持ちとの葛藤。
ミナは、悩みぬき、最後にはどのような人生の選択をするのか。

築２００年は経っている、荒れ果てた農場の家。
そこには死んだときの服装のまま、子供の幽霊が４人いた。
何も知らず、母のセアラと２人で越してきたジャックは、 この家で子供を亡くしたという女の幽霊と出会う。
女の幽霊は危険だと子供の幽霊から聞いたジャック、亡くなったという女の子供、イザベラを呼び出すことに！
真実を知ったジャックは、女の悪意に巻き込まれていく。
セアラに乗り移り、ジャックを自分のものにしようとする女の幽霊。
ジャックは、セアラを取り戻すことが出来るのか。また、セアラはジャックを悪の手から守ることが出来るのか。
映画化された、本格的なホラー作品。恐怖の中にも、確かな母子の愛と、純粋な子供たちの物語が感動を誘う。

京都には、昔から伝説や怪談話が数多く言い伝えられてきた。
また神社仏閣も多数存在する。
それらは、長い間続いた争いのせいなのだろうか。
原因不明の災厄は怨霊の祟りだと考えられていたこの時代。権力を求めた骨肉の争いの中、都には災厄が続いた。
死霊の気配から逃れるべく、桓武天皇によって造営された平安京は、怨霊と闘い続けた都だったと言われている。
陰陽師で有名な安倍晴明もまた、この時代の人である 現在、年間観光客数５千５百万人を超える京都。
本書では、神社仏閣が建てられた経緯や、そこに纏わる話を図や写真とともに紹介している。
いつか京都に訪れた時、この魔界の旅を思い出してみよう。

私たちが普段お世話になっている病院。そこでは、 日常的に「生と死のドラマ」が繰り返されていると編者は述べている。
日本各地の病院では、多くの心霊現象が起きており、病院関係者に取材をしたものをまとめている。
本書の心霊現象は、夜やトイレ、部屋に一人でいる時などによく起こっていると感じる。
また、怖いものを見たというものと、気配を感じた、と目に見えない恐怖を感じた体験談もある。
それを考えると、あなたも気づかぬうちに心霊現象に遭遇したことがあるのかもしれない・・・。

毎日口うるさい母に失業中の父、似ていない弟の ヨンジェと中学３年生のウンジェは４人家族。
ある日、ウンジェに妙な事が起こり始めた。
嫌いだった味噌チゲが食べられるようになったり、話し方が変わったり・・・。
このしゃべり方は、先月死んだおばあちゃんにそっくりだ、おばあちゃんがしゃべってる！
おばあちゃん、お願いだから余計な事だけは言わないで。
そんなウンジェの前に、とうとうおばあちゃんが現れた！
おばあちゃんの心残りの秘密とは？
秘密を知ったウンジェは、おばあちゃんのために思い切った行動に出る。
毎日顔を合わせているとわからない。
当たり前過ぎて、なかなか気付く事が出来ない家族の大切さを教えてくれる。