LEAF Vol.68 SDGs その1

..トップページLEAF(ヤングアダルトコーナー)>LEAF Vol.68 SDGs その1
表示画像は出版社の許諾を得て掲載しています。転載しないで下さい。

SDGs その1
LEAF Vol.68
from ヤングアダルトコーナー

「地球上のだれもが幸せに生きるため」に2030年までに実現させたい17の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」。
「LEAF」では、SDGsについて考えるきっかけにと、2号にわたって、それぞれの目標に関連する本を紹介します。

世界でいちばん素敵なSDGsの教室

三才ブックス 検索
「そもそもSDGsってなに??」って人は、ここから始めてみよう。
この本ではSDGsが採択されるまでの流れや、SDGsがどういうものなのか、そして17の目標それぞれに関連した、世界の問題や現実を、美しい写真と分かりやすいQ&A方式で解説している。
「世界の問題」としたが、その中身をよくよく見れば、それは「あなたの問題」であることもわかるだろう。
「この先もずっと続く安心できる生活、幸せな場所」を求めるならば、あなたの意識や行動を変える必要があると、この本は告げている。
目標達成年とされる2030年にむけて、我々はすぐにでも自分に何ができるか考えなければいけない。

15歳、ぬけがら

栗沢まり 著 講談社 検索
中学3年生の麻美は、市営団地の中でも一番ぼろいと言われている団地に母と二人で住んでいる。
生活は苦しく母は仕事を転々とするが、やがて精神的に病んで心療内科に通い始める。麻美にとって食事は給食が唯一の支えとなっていたが、夏休み中はそれもかなわない。
夏休みに居場所のない麻美は、非行仲間のいる夜のアーケード街に行くが、同じように非行に走ることもできず、どうしようもない現実から目をそらしもがいていた。
そんな時、同じ団地に住む翔がきっかけで、ひとり親や生活保護家庭の中学生に勉強を教えてくれる「学習支援塾・まなび~」に出会う。
「まなび~」では、無料で勉強や食事の支援が受けられ、麻美は少しずつ自分や周りのことが考えられるように変わっていく。

「世界と日本の食料問題」シリーズ

文研出版 全5巻 検索
食料問題をめぐって日本で、そして世界各地でおこっている問題を、多くの写真や統計グラフ・図表とともに解説しているシリーズ5冊。
「食料危機ってなんだろう」
「食料と環境問題」
「食料とひとびとのくらし」
「食料自給率を考える」
「食料問題にたちむかう」
シリーズのどの本を読んでも、世界のどこかで起きている出来事・問題が、私たちの食生活にもつながることに気付かされる。

いのちはどう生まれ、育つのか

道信良子 編著 岩波書店 検索
14人の専門家たちが語る「いのちを守り育てる」現場。それは、家庭であったり、病院であったり、地域社会であったり。様々な場面にみられる、様々な特性を持った子どもたちの日常と、その日常を支える、医療・福祉の専門家たちや子どもたちの周りにいる地域の大人たちの姿だ。
我々読者は、今ある状況の中で力強く生きている子どもたちと、それを支える大人たちの姿を目にすることで、いのちの意味について考えたり、安心して子どもたちが育つことのできる、安心して子どもたちを育てられる社会のあり方を探ることになる。

ヒマラヤに学校をつくる

吉岡大祐 著 旬報社 検索
これはネパールで今も残る悲惨な差別(カースト制度)で苦しんでいる人々を救うため、教育の大切さを訴え学校づくりに奮闘した著者の物語です。
著者は軽い気持ちで訪れたネパールで、ヒンドゥー教の身分制度などで生き方まで虐げられ苦しんでいる人々の悲惨な状況に心を痛めます。
そしてこの状況から抜け出すには教育しかない。
そのために鍼灸師を続けながら小学校建設をこころざします。
ヒマラヤに学校をつくる、そのために奔走しますが、自分の臆病さ、無計画さ、資金不足、自分の病気など次々と壁にぶつかり、そして乗り越えていきます。
「挑みと挫折」を繰り返しながらも小学校建設を果たした、20年間の戦いの物語です。

囚われのアマル

アイシャ・サイード 著 相良倫子 訳 さ・え・ら書房 検索
舞台は現代のパキスタン。
小さな村に暮らすアマルは、教師になることを夢見る、学ぶことが大好きな12歳の少女。
母親が、男の子を生めない事への気鬱から体調を崩し、その代わりを務めるアマルは、しばらく大好きな学校にも行けずにいた。
そんな時、傲慢な地主の若旦那に、そうと知らずに逆らい目をつけられ、父親の借金を理由に、地主の屋敷の使用人にされてしまう。
自由も、夢も、誇りも奪われ絶望したアマルだったが、学ぶことも教師になる夢もあきらめきれず、小さなチャンスを積み重ね、やがて地主の息子の秘密を知ると、反撃ののろしをあげる。
世界の不公平に対し「おかしい」と声を上げる、正しいと思う道を行くアマルの勇気を見習いたい。

魔法の泉への道

リンダ・スー・パーク著 金利光 訳 あすなろ書房 検索
1985年、スーダン南部。
内戦により村が襲撃されそれを逃れるため11歳のサルヴァは見知らぬ人々との逃亡生活を余儀なくされます。
2008年、スーダン南部。11歳のナーヤの仕事は一日に二度、往復半日かかる池まで水を汲みに行くことです。
ある日、ナーヤの村に見知らぬ人がやってきて調査を始めました。同じ地域、異なる時代の二人。
サルヴァとナーヤそれぞれの時代の話が交互に書かれ物語が進んでいきます。
2009年のスーダン南部。完成した井戸の前でサルヴァとナーヤが初めて出会います。
困難にあっても希望を捨てず、粘り強く生き抜いたサルヴァは、井戸掘削の活動を続けます。

5アンペア生活をやってみた

斎藤健一郎 著 岩波書店 検索
新聞記者として福島に赴任していた著者は、東日本大震災の体験をしたことで、できるだけ電気に頼らない生活をしようと考え、5アンペアで生活をすることを目指します。
5アンペアの生活とは、東京電力との電気契約を5アンペアにするという事で、5アンペアをこす電気製品は使えないという事です。
そのためエアコンや電子レンジ、テレビや冷蔵庫を手放し、さらに、ベランダでの太陽光発電等を試みます。
節電生活を達成しようと奮闘しますが、ただし、これを達成するために忍耐を強いられる暮らしをするのではなく、次々と家電を手放す代わりに、創意と工夫で自分の手でエネルギーをつくることで、豊かで人間らしい爽快な生き方にたどり着きます。

なぜ僕らは働くのか

学研プラス 検索
「将来、どんな仕事をしたいと思ってる?」中学生、高校生には聞きなれた質問かな?
明確な将来の夢がある人も、まだ無い人もいるだろう。
では、「将来、『なんで』仕事をしたいと思ってる?」そう聞かれたら、あなたはどう答える?
お金のため?その仕事のジャンルが好きだから?家業を継ぐんだ、って人もいるかもしれない。
 この本では、「仕事ってなんだろう?」とか「働くってどういうこと?」といった、職業を決める前に考えたいことや、人生を充実させる幸せな働き方について、中学生の隼人君と一緒に考えていくことができるよ。
 自分らしく生きるために、自分らしく働くことを目指してみよう!