LEAF Vol.77 キラリと光る

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LEAF Vol.77 キラリと光る
LEAF Vol.77
fromヤングアダルトコーナー

希望の光、青春の汗、天体の光etc. きみにとっての光は?
本がいざなう《光=ひかり》の世界へようこそ

ヒカリンと見る光の世界

ジョセフ・ミッドサン 作   羽村 太雅 訳 くもん出版 検索
ナビゲータは光の妖精ヒカリン。「色はどこからきたのかな?」「世界がどうやって見えているか考えたことある?」等、いろいろな科学の基礎をわかりやすく質問し、おもしろく伝える「くもんのSTEMナビサイエンス」シリーズの一冊。
自然な光は太陽からやってきて、光によって見える色の動き方は波の性質をもち、人間の目に直接働きかける。
目に見えるスペクトルのすべての色があわさって白い光になっている。白い光が物にあたると、いくつかの色が吸収される。そして残りの色が反射される。私たちが食べる物や呼吸するのに必要な酸素は全部光がつくっている。

よだかの星

宮沢 賢治 著 三永 ワヲ 絵 文研出版 検索
切り裂くような悲しみと祈りは今も青い星となり輝いている。
みにくい鳥であるよだかは他の鳥たちに見下されいじめられていた。ある時よだかは「自分と似ている名前を今すぐ変えろ。さもないとその命奪ってしまうぞ」とタカに脅迫されてしまう。夜の星に助けを願っても無下にあしらわれるだけ。よだかは鷹のごとく咆哮をあげ、恐怖・悲しみとともに空へ飛び上がる…。
宮沢賢治の死後、発表された名作に新進気鋭のエモ絵師・三永ワヲが大胆にコラボした全く新しいイラストストーリー。

幸せを引き寄せる月の満ちかけ物語

前田 まゆみ 著絵 創元社 検索
電気の灯りのなかった昔、夜の闇を明るく照らしてくれる月は、きっと今よりずっと特別な存在だったのではないだろうか。
世界中の人が月に思いを馳せ、そこから生まれたエピソードをあたたかな絵と文を添えて紹介する。
月の満ちかけカレンダーから今日の月齢を導き出してみよう。月齢16(十六夜)からの月が欠けていく期間はヨーロッパでは月が満ちる間に蓄えたエネルギーや知識を外に出すのに良い時期といわれている。やりたいことに挑戦したり誰かに思いを伝えたりするタイミングにぴったりだ。
この本を読めばきっと今夜の月がもっと明るく見えるはず。

写真で見つける光のアート

小林 茂雄 著 東京都市大学小林研究室 著 雷鳥社 検索
建築や都市の光環境について研究する大学生たちが「街の光の魅力を伝えたい」と制作したのが、この本。
実際に街を歩いて集めた様々な光のアート写真をテーマごとに見開きで見やすく並べている。光のアートの探し方や撮影グッズについても紹介され、すぐにでも街歩きしたくなる。
さらに光の現象を分析し、アートが起こる理由が説明されていて、光のおもしろさを楽しめる。

青春迷宮

伊波 真人 歌 丸紅 茜 絵  KADOKAWA 検索
クラスメイトで天文部員の暁彦と沙織。つかず離れず共に過ごしてきた高校生活も残り1年。
両片想いをしているふたりのもどかしい気持ちや様子が、四季の出来事を通じて、短歌と絵によって表現されている。
天文や水をイメージした絵と短歌のレイアウトが素晴らしく、デザインの世界観を楽しんでも。
夜空の星のようにキラキラとして切ない青春が詰まっていて、何度でも読み返したくなる。

セパ!

虹山 つるみ 著 ポプラ社 検索
セパタクローは足で蹴るバレーボールに似た球技である。
 サッカー一家に育った翔(かける)は、優秀な兄への劣等感から中学ではバレーボール部に入部するが、ある事をきっかけに不登校になってしまう。
毎日こっそり通う公園で謎の小学生レンとセパタクローに出会い、のめり込んでいく。中2ダンサーのタケ、同級生の山ちゃんも仲間に加わり前向きに過ごし始めるが、またしても翔の劣等感を刺激する出来事が起こる。
ままならない苛立ちと葛藤、仲間の友情に背中を押されて、翔はやっと見つけた居場所を勝ち取ることができるのか!?

彼方の光

シェリー・ピアソル 著 斎藤 倫子 訳  偕成社 検索
1859年のアメリカ。11歳の黒人奴隷サミュエルは、親代わりの頑固な老奴隷のハリソンに強引に連れ出され、農場から逃亡することに。
生まれた時から奴隷として生きてきて、外の世界を知らないサミュエルにとって、農場から逃げ出すのは地獄に落ちるより恐ろしい事だったが、ハリソンはそんな事にはお構いなしにサミュエルを先へと急がせる。農場からの追手や、逃亡奴隷を追跡する奴隷狩りの影におびえながら、逃亡奴隷を助けるネットワーク「地下鉄道」の助けを得て、少年と老人は、小さな小さな希望の光、はるか北の自由の地・カナダを目指す。
作者が、取材で知ったいくつもの出来事や人物を組み合わせて描き出した二人の旅路は、読者を終始ハラハラさせる。

素敵にアレンジ マスキングテープをもっと楽しむ本

フィグインク 著 メイツ出版 検索
今やコレクターも存在するマスキングテープ。百均からおしゃれな雑貨屋・イベント会場やお土産屋など、いろいろな場所で様々なデザインのものが手に入るけど、ただ取っておくだけじゃもったいない。せっかくならおしゃれに使いこなそう!
この本では、マスキングテープを使って文房具をかざりつけたり、ラッピングの小物をつくったり、レターグッズなどの身近なものにかわいさを盛るアイデアを紹介している。
この本に載っている柄のマスキングテープはもう販売していないものも多いけど、使い方や工作術は役に立つはず。お気に入りのマスキングテープでかわいいアイテムを作ってみよう!

拝啓パンクスノットデッドさま

石川 宏千花 著 くもん出版 検索
多摩地区のはずれの古アパートで暮らしている高校1年生の晴己。
中2のわりに幼くて手のかかる弟の右哉とはたぶん父親が違うけど、そこは追求しない方がいいことだと知っている。
もともといない父親、たまにしか帰ってこない母親の代わりに、母親の遊び友達のしんちゃんがずっと様子をみてくれていた。
そんな兄弟の夢は、いつかパンクロックでバンドを組むこと。
ふつうじゃない家の子だという自覚のある晴巳が、学校生活や音楽活動を通して、ふつうじゃなくても大丈夫なのだと思えるようになるまでの物語。
作中に出てくる実在のバンド名や熱気のあるライブ描写で、音楽好きにもおススメ!