LEAF
Vol.15

燃えるっスポーツ! ヤングアダルトとは
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*表紙画像は出版社の許諾を得て掲載しています。
 1960年に初めて開催された「パラリンピック」。当時は、下肢体麻痺者だけが対象であったため、両足麻痺を意味する「パラプレジア(paraplegia)」と「オリンピック」を混ぜて、この名で呼ばれていた。
 その後、切断者や視覚障がい者も参加できるようになり、現在では、「もう一つの(para)オリンピック」という意味で、「パラリンピック」と呼ばれている。

闇を跳びこえ、もう一歩 尾崎 峰穂 著/立風書房

本の表紙  18歳のとき、突然視力を失い、絶望の淵に立たされた著者。自殺を思い立っても、目が見えなくては、自殺する事すらままならない。そして「死ぬ事すら出来ない」という想いがやがて、「どうせ死ねないなら、生きるしかないのなら、何かをやろう」、そんな想いに変化してゆく。
 そして通い始めた盲学校で出会った、視覚障がい者向けの陸上競技。最初は、ただ踏み切り位置に立ち、そこから跳んで距離を競う「立ち幅跳び」と、ソフトボールを投げた距離を競う「ソフトボール投げ」からのスタートだった。その後、パラリンピックに出るために、「走り幅跳び」と「槍投げ」に挑戦する事となる。
 「どんなことでも、本気で取り組めば、不可能が可能になる」
6大会連続でメダルを獲得した著者の言葉は、エネルギーに満ちている。
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夢への前進(ストローク) 成田 真由美著/講談社

本の表紙  中学一年のときに発病し、長い闘病生活の中で両足の感覚を完全に失い、車椅子生活となった著者。だが、「車椅子」という足を得て、行動範囲の広まった彼女は、やがて障がい者スポーツに出会う。特に、水中で足の重さがまったく気にならなくなる水泳が、彼女を魅了した。
 水泳大会の帰りに巻き込まれた事故で、新たな麻痺を負うなどの困難の中、彼女は水を掻き続け、やがていくつもの世界記録と、メダルを手にする。
「障がい者スポーツは、リハビリではない」競技者として、彼女の挑戦は続く。
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PRIDE OF SPORTS 光進社

本の表紙 競技者たちの熱気が伝わってくる、身障者スポーツ競技の写真集。
 義足で駆け抜ける・跳ぶ、盲目のランナーが走る、車椅子が音を立ててぶつかり合い、時に選手もろとも吹き飛ぶ。
 その一瞬は、健常者も身障者も変わらない熱さをはらんで、勝利を得るために、何かと戦う一人のアスリートの姿を浮かび上がらせる。
 言葉を用いずに、それを訴える一冊だ。
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