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Vol.16

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ハリー・ポッター完結!!次は何を読む!?

この夏、第7作「ハリー・ポッターと死の秘宝」で、完結したハリー・ポッターシリーズ。
1999年、「ハリー・ポッターと賢者の石」が発売されてから、海外ファンタジーブームが巻き起こり、多くの作品が翻訳されました。
そんなハリー・ポッター登場以降に、日本で紹介された海外ファンタジーを2回に分けて紹介しちゃうよ!

コニー・ライオンハートと神秘の生物シリーズ

ジュリア・ゴールディング 著
松岡佑子/カースティ・祖父江 訳
2007~/静山社
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1.サイレンの秘密

 やたら動物になつかれるせいでトラブルを引き起こし、変わり者扱いされては、小学校を転々としてきた少女・コニー。
だが、のどかな海辺の町に住む叔母に預けられ、新しい学校では、親しい友人もでき、新生活は順調にすべりだした。
――――かに見えたが。
 叔母のエベリンが参加している、野生動物の保護に関わっているらしい「協会」に、コニーが興味を示し始めたときから、コニーの生活は、不思議と幻想と冒険に彩られ始める。
 「ハリー・ポッター」を日本に紹介してくれた静山社が、次に送るのは、幻想動物いっぱいのファンタジー。全4巻の予定。
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トレマリスの歌術師

ケイト・コンスタブル 著
浅羽莢子/小竹由加里 訳
2008~/ポプラ社
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1.万歌の歌い手 2.水のない海

3つの月が輝く世界・トレマリス。
かつては広く知られていた歌による魔法「歌術」も、今では忘れられ、時に、忌まわしい物として迫害されていた。
そんな世界にあって、月の女神に仕える氷の歌術を操る巫女たちは、歌術によって作られた氷の壁に囲まれた国・アンタリスでひっそりと暮らしていた。
ある日、見習い巫女のカルウィンは、誰も通れぬはずの氷の壁を越えた国の内側に、傷を負って倒れる見知らぬ若者を見つける。
やがて彼女は、トレマリスに散らばる9つの歌術を全て手に入れ、世界を支配しようとする企みを知ることになる。
ファンタジーらしい冒険譚に萩尾望都のイラストが華をそえる。
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魔使いシリーズ

ジョゼフ・ディレイニ 著
金原瑞人/田中亜希子 訳
佐竹美保 絵/ 藤田知子 装幀
2007~/東京創元社
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1.魔遣いの弟子 2.魔使いの呪い 3.魔使いの秘密

 魔使いは、知恵や技術を駆使して、時には自らの命もかけて、ゴーストや魔女から普通の人々を守ることを生業としているが、闇のモノに関わるために人には忌み嫌われる。
 7番目の息子の7番目の息子、という特別な生まれのトムは、13になる年に、魔使いの弟子となるための試験期間に入った。
本当は魔使いになどなりたくないが、大好きな母の強い希望を受け入れたトム。
次々と起こる不思議な出来事や恐ろしい事件、師匠に気をつけろと言われた「とんがった靴を履いた女の子」アリスとの出会い、その一つ一つがトムを真の魔使いへと導く。
 派手な魔法ではなく、人としての強さが何より強力な武器となる「魔使い」の設定が魅力的。
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崖の国物語シリーズ

ポール・スチュワート 著
唐沢則幸 訳
クリス・リデル 絵
2001~/ポプラ社
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1.深森を越えて
2.嵐を追う者たち
3.神聖都市の夜明け
4.ゴウママネキの呪い 
5.最後の空賊
6.ヴォックスの逆襲 
7.自由の森の戦い
8.真冬の騎士 
9.大飛空船団の壊滅
外伝.雲のオオカミ

突き出た巨大な崖の上にある「崖(がい)の国」。
崖の外側に広がる虚空と、崖の付け根を遮る何処までも続く「深森」とに閉ざされた世界。
奇妙な種族や不可思議な生き物が潜む「薄明の森」や「泥地」、人々の生活する「地上町」とそこから鎖で結ばれた空中に浮かぶ「神聖都市サンクタフラクス」。
幻想的な世界を舞台に綴られる冒険譚の最初の主役は、空賊にあこがれる少年トウィッグ。
歩く道を外れた事から、彼の冒険が始まる。
魅力的な挿絵を描く挿絵画家と著者とが、共に議論を重ねて作り上げた崖の国の年代記に浸ってみよう。
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ドラゴンキーパー 最後の宮廷竜

キャロル・ウィルキンソン 著
もきかずこ 訳
2006/金の星社
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幼いころに両親に売られ、自分の名前も年も知らぬまま、小さなネズミのファだけを友に、奴隷として暮らしてきた少女。
皇帝の龍守り(ドラゴン・キーパー)である意地悪で横柄な主人にこき使われる毎日だったが、ある日、世話をしていた2頭の龍のうちの1頭が死んだのをきっかけに、少女の頭の中に何者かの声が聞こえるようになる。
主人によって龍殺しの汚名を着せられ、最後の皇帝龍となったダンザとファと共に逃亡の旅に出た少女は、旅の中での出会いや別れを通して、奴隷としての生活しか知らなかった「自分」を知り、様々な事を学び「自分」を育ててゆく。
オーストラリアの作家による、古代中国を舞台にしたファタジー。派手さは無いが、心に沁みる作品だ。
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鏡のなかの迷宮シリーズ

カイ・マイヤー 著
遠山明子 訳
2003~/あすなろ書房
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1.水の女王 2.光る石 3.ガラスの言葉

水路に人魚が泳ぎ、魂を持つ石のライオンが街中を闊歩する、水の都ヴェネチア。
街の外では、エジプト軍を率いるファラオが、世界中の国々をその手中におさめていたが、水の女王が守るこの街だけは、ファラオも手が出せず、30年にわたり、街の外はエジプト軍に包囲され続けていた。そんな中、孤児の少女メルレは、水の女王に対する内なる裏切りに気付いたために、囚われの女王を助け、街の包囲を突破して、ファラオに対抗する助けを求めに旅立つ事になる。
謎が謎を呼び、まさに鏡像を追うミラーハウスに迷い込んだかのような錯覚をもたらすシリーズは、全3巻。
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ペギー・スー シリーズ

セルジュ・ブリュソロ 著
金子ゆき子 訳
2002~/角川書店
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1.魔法の瞳をもつ少女
2.蜃気楼の国へ飛ぶ
3.幸福を運ぶ魔法の蝶
4.魔法にかけられた動物園
5.黒い城の恐ろしい謎
6.宇宙の果ての惑星怪物
7.ドラゴンの涙と永遠の魔法
8.赤いジャングルと秘密の学校
9.光の罠と明かされた秘密

いくら、「なんでもアリ」のファンタジーとはいえ、その荒唐無稽ぶりは、群を抜いている。
世界で唯一、悪いお化けを見、彼らを懲らしめることが出来る瞳を持つペギー・スー。
お化けたちの嫌がらせのせいで、家族にすら変人扱いされるが、お化けたちの企む恐ろしい計画に気付くと、味方もいないたった一人の状況から、知恵と勇気だけを頼りにお化けたちに挑む。
フランス発のSFホラーファンタジー(?)
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盗神伝シリーズ

メーガン・ウェイレン・ターナー 著
金原瑞人/宮坂宏美 訳
2003年~/あかね書房
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1.ハミアテスの約束
2.アトリアの女王(前) 復讐
3.アトリアの女王(後) 告白
4.新しき王(前) 孤立
5.新しき王(後) 栄光

代々盗人の家系に生まれ育ち、自ら盗人の座を継いだ少年・ジェンは、「おれに盗めない物はない」と町の酒場で自慢していたせいで、兵士に捕らえられ、城の独房へと繋がれてしまう。
数ヵ月後、ようやく牢から出されたジェンに王の助言者(メイガス)が言う。
「盗んでほしいものがある。」と。メイガスに連れられて旅立ったジェンは再び自由を手にすることが出来るのか!?
「口は災いの元」を地で行く盗人ジェンの、全5巻にわたる冒険ファンタジー。
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ガンプ 魔法の島への扉

エヴァ・イボットソン 著
三辺律子 訳
2004年/偕成社
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9年に1度、9日間だけ扉を開いて、別の世界とこの世界の間にトンネルをつなげる「ガンプ」。
どの国にもそれぞれのガンプがあり、イギリスのガンプは、キングスクロス駅の十三番線ホームの下にあった。
9年前。別の世界の「島」をおさめる王と女王の間に生まれたばかりだった、まだ赤ん坊の王子が、ガンプを抜けてロンドンに渡ったきり、子どもを欲しがっていた金持ちの女にさらわれてしまった。
悲しみの9年間を経て、再びガンプが開くとき、王子救出の任を受けたのは、年老いた魔法使い・一つ目の巨人・植物をつかさどる妖精、そして小さな魔女の女の子。
4人が見つけた「少年」に成長していた王子は・・・!?
結末は予測が付くのに、そこへ至るまでをとても楽しませてくれる作品だ。
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