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Vol.17

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Part1 Part2

ハリー・ポッター完結!!次は何を読む!?

「ハリー・ポッターシリーズは完結しちゃったし、次はなに読もう?」
そんなあなたにお届けする、海外ファンタジー特集・第2弾!!

「魔法の森」シリーズ

パトリシア・C・リーデ 著
田中 亜希子 訳
大野リサ 装幀
橋賢 亀 イラスト
2008~/東京創元社
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1.囚われたお姫さま
(全4巻予定)

 おとぎ話の世界では、王子さまは竜や巨人を倒したり、お姫さまにかけられた呪いを解くなどの偉業を成しとげるのが「ふつう」(そのために『英雄養成学校』に行ったりもする)。
 なにかに挑戦するとき、長男、次男が失敗し、末っ子が成功するのが「ふつう」。そしてお姫さまは、剣や魔法など習わずに、偉業を成しとげたり呪いを解いてくれた王子さまと結婚するのが「ふつう」。
 そんな「ふつう」に嫌気がさしたのが、リンダーウォール国の末の姫・シモリーン。どこかのボンクラ王子との結婚話が決まったとたん、我慢も限界と城出して、向かった先はドラゴンのすみ家。「私をドラゴンの姫にして下さい」。
 自ら囚われの姫となり、楽しい毎日を送っていたが、「囚われの姫を助けねば!」と、暑苦しい使命感と虚栄心にかられた王子さまや騎士たちが、追い払っても追い払っても訪れるし、ドラゴンの強大な力を狙う妖しい魔法使いが、あたりをうろつき始めるし。
「こうであらねばならぬ」「これがふつう」。そんな周囲の声をはねのけて、自分で考え、自分で判断し、自分で責任を取るシモリーン姫は、強くてそしてキュート!
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ネシャン・サーガ (全3巻)

ラルフ・イーザウ 著
酒寄 進一 訳
2000~2001年/あすなろ書房
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 英国の寄宿学校の生徒であるジョナサンは、幼いころの病が原因で歩くことが出来ず、車椅子の生活を強いられていた。
 そんな彼が、現実では出来ない大冒険の物語を夢で見る。それが、「涙の地(ネシャン)」の物語。
 ネシャンの北域にくらす少年・ヨナタンは、森で不思議な杖を手にする。その杖こそ、創造神の息子の間違った望みの為に乱れたネシャンの地を救う、神の代理人たる「裁き司」の印の杖「ハシェベト」だった!
 ヨナタンは、ハシェベトを第七代の裁き司に渡すため、遥かなる旅へと出発する。創造神の息子を信奉する邪な敵に狙われての旅は、困難を極めるが、ヨナタンは道々出会った友人たちの助力と、神を信じる真っ直ぐな心根を武器に、目的地を目指す。
 ヨナタンの冒険の旅が進むにつれ、彼の旅の目撃者であるジョナサンとヨナタンの距離は徐々に縮まり、世界の垣根を越えて互いに交差し始める。
 1冊が500P前後とボリューム満点だが、その世界観に引き込まれ、一気に夢中になれる作品だ。
 2008年に第1巻がでたばかりの、姉妹編「ミラート年代記」も一諸にどうぞ!
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ストラヴァガンザ シリーズ

コメアリ・ホフマン 著
乾 侑美子 訳
2003年~2006年/小学館
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1.仮面の都
2.星の都
3.花の都

 一つの世界から別の世界へと旅することを「ストラヴァガンザ」といい、その旅人を「ストラヴァガンテ」と呼ぶ。
 第一巻では21世紀のロンドンに暮らす少年・ルシアンが、第二巻ではルシアンの友人だった少女・ジョージアが、第三巻では、ルシアンやジョージアと同じ学校に通っていた少年・スカイが、それぞれ護符を手に、ストラヴァガンザする。
 彼らの行き先は、400年ほど前のイタリアによく似た異世界「タリア」。彼らは、それぞれが辿り着いた街で、タリア統一の野望に燃える、巨大な権力を持つキミチ家と戦うことになる。
 戦いといっても、ファンタジーらしい派手な魔法合戦や戦士たちの戦いが繰り広げられるわけではない。登場人物の一人一人が、自分に出来ることを成す事で、良い未来を引き寄せようとする。人と人との関係が何より強い武器となる。
 舞台となるイタリアのヴェネチアやシエナ、フィレンツェによく似た街・ベレッツィア、レモーラ、ジリアの美しい街並み、その街で暮らす人々の生活風景や祭りの情景も、本作の魅力の一つ。
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どろぼうの神さま

コルネーリア・フンケ 著
細井 直子 訳
2002年/WAVE出版
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 あなたは、早く大人になりたいと思う?それとも、いつまでも子どものままでいたい?
 母親の死後、幼い兄弟・プロスパーとボーは、二人を引き離そうとする伯母夫婦のもとを逃げ出して、ヴェネツィアへたどりつく。そこで途方にくれていた二人に手を差し伸べたのが、「どろぼうの神さま」と名のる少年怪盗・スキピオと、彼が面倒を見るみなしご達だった。
 兄弟は、廃墟となった映画館の隠れ家で他の子どもたちと一緒に暮らし、スキピオが金持ちの家や美術館から盗んできた盗品を売って、生活の糧としていた。だが、叔母夫婦から依頼を受けた探偵ヴィクトールが兄妹を発見した時から、子供たちの生活は、少しずつ変化してゆく。
 そんな時舞い込んだ、年老いた伯爵からの奇妙な依頼。それは、古いメリーゴーランドの一部、木彫りの翼を盗んで欲しいというものだった。そして、その古いメリーゴーランドには、驚くべき秘密が隠されていた…。
 この本を読み終えたあなたに、もう一度尋ねよう。
 あなたは、早く大人になりたいと思う?それとも、いつまでも子どものままでいたい?と。
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「アルケミスト」シリーズ

マイケル・スコット 著
橋本 恵 訳
2007年~/理論社
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1.錬金術師ニコラ・フラメル
2.魔術師ニコロ・マキャベリ
(全6巻予定)

 「ハリー・ポッター」や「ダ・ヴィンチ・コード」にもその名が出てくる、実在の錬金術師ニコラ・フラメル。
 13世紀に、錬金術の奥義書「アブラハムの書」を偶然入手した彼は、20年以上かけてそれを解読し、とうとう普通の金属を金に変える「賢者の石」と不老不死を手にしたと言う。
 その後、死んだとされるフラメルだが、実は現代まで「アブラハムの書」の守り人として、妻と共に生き続けていた!と言うところから、本書は始まる。
 サンフランシスコの小さな書店主に身をやつしていたフラメルの店舗を、「アブラハムの書」を狙う、ジョン・ディー博士が襲撃した時、たまたま居合わせたバイトのジョシュと彼の双子の姉・ソフィー。
 そのまま双子の姉弟は、人類より古い神話の時代に生きていた種族の再興を狙うディー博士と、人類を守るためにそれを阻止しようとするフラメル夫妻たちの戦いに、いやおうも無く巻き込まれて行く。次々に起こる「あり得ない」事態に混乱する双子だったが、実は彼らこそ、予言書でもある「アブラハムの書」に書かれている「世界を救うか、あるいは破滅させる、ふたつでひとつのもの」だった!?
 多くの神話や伝説、歴史が絡む、魔術対戦の開幕!
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マーリン(全5巻)

T.A.バロン 著
海後 礼子 訳
2005年~2006年/主婦の友社
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 若きアーサー王が立派な王になれるように導き、魔法使いの中の魔法使いと言われる、伝説の魔術師・マーリン。
 本書は、そのマーリンの、謎に満ちた幼少時代の物語だ。
 嵐の夜、海岸に打ち上げられた少年。意識が戻った時、彼はそれまでの記憶を失っていた。
 一緒に海岸へ打ち上げられた母親だと言う女性・ブランウェンからエムリスと呼ばれ、田舎の小さな村で暮らすようになった少年だったが、自分の過去をなにも語ってくれないブランウェンに苛立ちを募らせる。
 そんなとき、エムリスは自分の中に不思議な力があることに気付く。だが、その力は、やがてエムリスの感情と共に大爆発し、村の少年を傷つけエムリス自身も視力を失うことに。
 この事件をきっかけに、自分の失われた過去、本当の自分を知りたいと言う欲求を強めたエムリスは、魔法は二度と使わぬという誓いと引き換えに、見る力を取り戻し、あの夜打ち上げられた海岸から、自分探しの旅へと出発する。
 ちょっと恐がりで、木登りが大好きな普通の少年が、いかにして伝説の魔法使いになったのか!?彼の旅に同行し、見届けて欲しい。
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セブンスタワー(全6巻)

ガース・ニクス 著
西本 かおる 訳
2003年~2005年/小学館
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 空一面を「ベイル」と呼ばれる黒い幕に覆われ、太陽の光が地上に届かない闇の国。
 この国で唯一光を放つのは、七色の色があざやかにきらめく、七つの塔に囲まれた巨大な城だけだ。
 この城では、七つの階級の選民たちが、陽光を吸収して魔法の力を帯びた石「サンストーン」の力を利用して暮らしていた。
 主人公タルは、七つの階級のうち、下から2番目にあたるオレンジ階級の、ごく普通の少年だった。
 ある日突然、父親が行方不明となり、残った家族と自らを守るために、タルは、力に満ちた第一級のサンストーンを手に入れようと、塔の外壁を登ることに。
 だが、強力な塔の番人に行く手をはばまれ、タルは、まっさかさまに塔から転落してしまう。
 タルの守護者シャドガーのおかげで、ケガこそ無かったものの、タルが落ちたのは、城の外、雪と氷に覆われた極寒の闇の世界だった。
 そこでタルは、厳しい氷雪の世界で狩りをして生きる誇り高い氷民の少女・ミラと出会い、城へ戻るため、サンストーンを得るため、行動を共にすることになる。
 最初は男前なミラにおされ気味のヘタレな主人公タルも、過酷な冒険の間に、少しずつ成長してゆく。 ■閉じる

ラークライト シリーズ

フィリップ・リーヴ 著
松山 美保 訳
2007年~/理論社
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1.ラークライト
2.スタークロス
(全3巻予定)

 時は19世紀。偉大なる錬金術師、アイザック・ニュートンが発見した錬金術的科学融合により、超高速飛行や重力制御するすべを手にした大英帝国は、宇宙に進出し、太陽系のあちこちを支配していた。
 地球外英国領の一つである月の近くに浮かぶ、増築に増築を重ねたおんぼろ宇宙住居・ラークライト。
 そこでは、もうすぐ12歳になる少年・アーサーが、レディにあこがれる姉・マーサと宇宙生物研究者の父と、平凡で平和な毎日を送っていた。
 ところがある日、父親と同じ宇宙生物研究者・ウェブスターを名乗る客人を迎えたことから、アーサーはマーサとともに、樽型の救命ボートでラークライトから緊急脱出する羽目に!
 どうにか辿り着いた月面で新たな危機に襲われた時、アーサーたちを救ってくれたのは、異形の船員たちを従えた「宇宙の恐怖」の異名を持つ、伝説の宇宙海賊・ジャック・ハボットだった!!
 宇宙空間を魚が泳ぎ、太陽系の他の惑星にも先住の生物が暮らす、ユニークな宇宙を舞台に、冒険につぐ冒険が繰り広げられるSFファンタジー!!
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ランプの精(ジン)(全3巻)

P.B.カー 著
小林 浩子 訳
2004年~2006年/集英社
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 ジョンとフィリッパは、ニューヨークに暮らす、全然似ていない双子の兄妹。
 12歳で二人揃って生えてきた親知らずを抜いてから、、一晩で、ニキビきれいに消えたり、身長が2センチも伸びたりと、不思議なことが立て続けに起こる。
 そこで双子は、二人の夢に同時に現れたロンドンにいる叔父・ニムロッドの指示に従って、ロンドンへと向かう。そこで明かされた驚きの真実。
 それは、双子の母親が実は「ジン」であり、双子もその力を受け継いでいる、と言うことだった。
 ニムロッドの指導の下、ロンドンでジンについて多くを学び、力を蓄えていくジョンとフィリッパは、いつのまにか邪悪な種族のジン「イフリート族」との戦いに巻き込まれていく。
 「アラジン」や「千夜一夜物語」などでおなじみの、ランプや指輪をこすると現れる精霊「ジン」を主人公にした、アラビアンファンタジーは、カイロやロンドン、北極まで、世界をまたにかけて繰り広げられるジェットコースター的展開から目が離せない!
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